お金、将来、今

最近貯金ができている。

毎月の予算を決めてひたすら出費を記録する。するとお金の流れが見えるので、無駄遣いがだいぶ減る。方法はこれに尽きる。

私の場合は洋服に使うお金がかなり多かったみたいだ。
必要なものを買うというよりは、欲しいと思ったものは欲しさの程度を問わず買うような感じだった。衝動買いそのもの。
今は必要なもの、本当に欲しいものを予算の範囲内で買うようにしている。この予算の範囲内というのが、当たり前のようで意外と難しいのだが。

断捨離も同時にやっているけど、相乗効果があるみたい。断捨離をすると、本当に欲しいものや必要なものが見えてくるからだ。そのことについてはまた別の機会に書く。

そんなこんなで貯金ができているというのに出てきてしまった悩みがある。

それはどういうことかというと、貯金に精を出すと、その反動で、お金を貯めるために今やりたいことや欲しいものを我慢して本当にいいのか?という不安が出てくるということなのだ。

旅行、美味しいものを食べること、新しい体験をすること、部屋の居心地を良くすること…。今やらなければ人生損をしているのではないか?っていうか貯金てそんなに素晴らしいものなのか?今の楽しさを犠牲にしてまでやらなければいけないことなのか?みたいな疑念が次々に湧いてくる。

お金がない時には将来や老後に対する不安を抱えて、お金が貯まってきたらきたでこういう別の不安が生まれる。私は本当に小物だな。

 

セネカは生がいかに短いか、今を生きることがいかに大切かを説いた。

私たちは日々の生活に余裕がなくてつい将来の不安へ目を向けてしまいがちだけれど、それは限られた貴重な人生の時間の浪費なのだ。

 

お金が溜められていなかった時は、将来や老後のことが気になっていた。しかしお金がある程度貯まると「今」に目を向けられるようになった。なんだかちょっと面白い。

 

 

貯金は淡々とこなしつつ、今の楽しみと向き合う。
そのバランスを欠かないようにしたい。